メランコリニスタはるぱんのゆるノート

メランコリニスタはるぱんのゆるゆるな記録。皆さんとのおしゃべりの場。

メランコリニスタの車の運転についてセラピストが考えてみた

 

こんばんは、

メランコリニスタセラピストはるぱんです。

 

先日、車の運転をしながら

ふと思い出して考えていました。

うつ病持ちの車の運転についてです。

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/drive0720IMGL7207_TP_V.jpg

 

私は診断がついてから、

しばらくは運転を控えていました。

というか、

主治医の先生に止められていました。

当時は抗うつ薬でのコントロール

まだうまくできておらず、

ぼんやりしており、

判断力も鈍っていましたので…

 

ですが、急に運転ができない生活になって

それに慣れるまではすごくストレスでした。

 

せっかく少し調子が良くて動けそうでも

実家は公共交通機関がない場所だったので、

出たいと思ったのに出かけられない。

そして、ちょっとよかった調子も、

そんな車の運転もできない自分に落胆

はい、ネガティブ思考ループに墜落。

 

これすごくつらかったです。

 

抗うつ薬の量も定まってきて、

副作用も落ち着いてきて思うのは、

あのときは病"期"的に危険だったな

と思います。

 

うつ病も急性期、回復期、生活期と

時期がありますからね。

やっぱり症状の不安定な急性期は

控えた方がいいかなと思います。

 

ただ、急性期の最中の患者さん自身が

それを理解して、納得するのは、

難しいと思うんですよ。

そもそもうつ病を受容するまでも

時間かかりますから。

 

でも、本当に仕方がないと思います。

人が出てくるかもしれない、という予測や

急に何か出てきた時の判断はおそらく

以前より遅く、事故になる可能性が高い。

そもそもの操作ミスによる誤発進や

睡眠障害による居眠り運転のリスクも

うつになる前よりぐっと高いですよね。

 

これは自分がうつ急性期を経てみて、

事実だと思います。

つらいけど、自分の体調と

ゆっくり向き合ってみて下さい(´・ω・`)

 

 

ですが。

 

抗うつ薬もだいぶ整って、コントロール

効くようになりはじめた回復期。

この頃から、主治医の先生からは

"なにかあっても自己責任で"という言い方で

"ダメ"とは言われなくなりました。

それから自分の体調と相談して、

無理はせずに乗るようにしてます。

 

先生も、

"多分大丈夫だけど、絶対とは言えない"

というところでこのような言い方に

なったんだと思います。

 

そもそも、うつ病患者の運転について、

ルールってあるのかな?ってことなんですが。

 

医師が

「自動車等の安全な運転に必要な

    認知、予測、判断又は操作

    のいずれかに係る能力を欠くこととなる

    おそれのある症状を呈していない」

旨の診断を行った場合

 

はうつ、躁うつでも運転してもいいようです。

(上記は警察庁のサイトの文章を引用しました)

 

これって、病気があろうとなかろうと、

誰しもが100%OK!って言えない気が…

だから、交通事故はゼロにならないわけですし。

でも、先生も100%のことじゃないと

言えないわけです、責任がありますから。

 

となると、

メランコリニスタになってしまったら、

永遠に運転免許は葬られるのか!!(大げさ)

って話なんですよ。

 

仮にそうなるとすると、

今度はうつ患者の社会復帰を

妨げてしまいますよね。

地域的に自家用車が必要な場所は多いですから。

だからこそ、先生はグレーな言い方を

されたんだろうなと思います。

 

このルール、

なんだか病気があるからというだけで

"精神病ある人はみんな運転はダメですよ"

と言われてる気がしてしまいます…

 

そもそも完治がはっきりしないメンタルの病気。

それに対して、実質、

メンタルあり→運転ダメ

メンタルなし→運転OK

っていうこれだけの基準しか決まってないのは

ナンセンスだと思うんですよね。

 

私が理学療法士だからこそ思うのは、

"もっと詳細な評価をして決めようよ"

って思います。

 

「自動車等の安全な運転に必要な

    認知、予測、判断又は操作に係る能力」

 

これをきちんと評価してほしい。

このテストで何点以下なら判断力が落ちてる

っていう判断をするとか。

専門用語になりますが、

高次脳機能検査とかを応用しても

いいと思うんですよね。

その辺の基準がないから先生もハッキリ言えない。

 

それもなしに、

病気の有無だけで決められてしまうのは

当事者としてはちょっと

差別のようにも感じてしまいます…

 

おそらく、

回復期や生活期のうつ病患者の

状態や生活がイメージされていない、

イメージできていないんだろうな

とは思います。

 

うつ病に対する理解がまだまだ

広がっていない、深まっていないからこそ

仕組みが変わらないのかなと思うのです

 

うつ病、メンタルの病気について

世の中の理解が深まったらうれしいな(´・ω・`)

 

 

読んでいただきありがとうございました!

 

:)はるぱん